前提を問う前提思考
その結論は、何を前提にしているか。同じ根拠からでも、当てる前提が変われば結論は逆になります。前提、制約、推論の型を扱います。著書で提唱した前提思考の中心の枝です。
この枝の考え方は、前提思考の頁に一枚でまとめています。
柱8本と、それにつながる記事の計44本です。
会議で前提を確認しても話が進まないのは、確かめる前提と選ぶ前提を混ぜているからです
この記事では、論理学における前提、命題、条件の違いを、議論や意思決定の整理に使える形で解説します。
- 「結論から書け」の落とし穴:書き直した提案書の一行目で、責任者は反論のメモを取り始めた
- 「備えがあったから無事だった」の盲点:トラブルゼロの振り返り会、誰が何を備えたかの記録はゼロだった
- 「免罪符は誤訳」で恥をかかないために:全員がメモを取った一言に、講師は「何に合わせて誤訳なのでしょう」と聞き返した
- ChatGPTの答えの揺れは、問いの前提が足りているかを測る物差しになる
- Google EarthとGoogle Mapsの比較は、表の行を決めた時点で結論が決まっている
- たとえ話一つで会議が動く、その正体:「人材は、会社の資源です」の一言の後、研修費を削る案が拍手で通った
- なぜを五回繰り返すと、証拠では決着しない価値の前提に行き着く
- 採用会議の議論が平行線になる本当の理由:「経験と資格を重視します」を、課長と人事部長は別々に読んでいた
- 事故の振り返りが「担当者への注意」で終わる本当の理由:「もう一度確かめていれば」に、全員がうなずいた
- 出典リンクが付いていることと、出典が主張を支えていることは別の事実
- 全員一致の決定に潜むワナ:競合が市場に戻ってきた日、賛成した一人が反対に回った
- 第一原理思考の難所は、分解ではなく、どれを動かせない事実と認めるかです
- 途中の目標を全部達成しても売上が目標に届かないカラクリ:訪問件数も商談数も達成、年間売上は目標の手前で止まった
- 文書の長さは、読み手と共有していない前提の量で決まる
筋の通った主張に全員がうなずくカラクリ:「広告を止めれば集客は減る」、稟議は5分で通った
出席者がうなずいたのは、前提から結論を導く推論(演繹)の運び方の正しさでした。結論の確実さは、大前提を作った経験則や仮説から借りたものにすぎません。稟議書の前提の横に、定義か経験か仮説かを一行書き込んで点検する手順が身につきます。
- 「AIが選んだ銘柄がプロに勝った」のカラクリ:8週間で4.9%と報じられた成績、発表元の数字は0.48%だった
- 「理屈ですね」と言われたら聞き返すこと:値上げ案を説明した担当者は、部長の一言に黙った
- アイザック・ニュートンの数学的業績と、前提から結論を導く思考
- アナロジーは切れ目を言えるときだけ根拠になる、言えなければ結論の持ち込み
- アブダクションは形の上では妥当でない推論で、だから仮説の位置にとどめます
- プロはAIの出したコードの「動いた」をこう見る:本番に入れた2週間後、別の画面で同じ系統のエラーが出た
- プロは市場規模の数字をこう見る:1,134億円の陰で、六つの仮定は脚注に小さく並んでいた
- 筋の通った説明ほど危ない、論の出来は理の正しさを保証しない
- 計算の誤りがゼロの事業計画が危ない本当の理由:「市場は年率5%で伸びる」の出所を尋ねた人はゼロだった
- 声の大きい一例に会議が振り回される本当の理由:課長が読み上げた怒りのメール1通で、方針が変わった
- 理屈の通った会議の結論を見誤る人の共通点:「若い客は、SNSで買い物を決めます」に全員がうなずいた
同一律、矛盾律、排中律:論理学の三つの根本法則の歴史と現在
この記事では、同一律、矛盾律、排中律という論理学の基本原則を、議論や意思決定の前提整理に使える形で解説します。
争っていい場面と流す場面の見分け方:取引先に声を荒らげられた課長は、帰り道に「金持ち喧嘩せず、だよ」と笑った
金持ちだから争わないのか、争わないから金持ちになったのか、課長のことわざは二通りに読めます。争うかを分ける物差しは、富や性格より、負けても取り返しがつくかどうかです。言い返す前に、流す争いと戦う争いを見分ける三つの問いが分かります。
問いから命題へ、の漏斗は逆に回すと速い、ただし壊す問いとセットで
この記事は、問いの構造:テーマ、論点、リサーチクエスチョン、命題に関する体系的ガイドを出発点に、AIを使って前提、問い、選択肢、評価基準を整えるためのものです。
RPGの職業は、できないことを決める設計です
何でもできる職業を一つ用意したRPGは、パーティを組む理由を自分の手で消したRPGです。仲間が要るのは、誰かが何かをできないからです。ロールプレイングゲーム(RPG)の職業(クラス、ジョブ)は、何ができるかを決める仕組み […]
オプトインかオプトアウトかは、何もしない利用者を誰とみなすかの選択
初期設定は利用者に任せています、という説明ほど中身のない説明はありません。何もしない人の分は、初期設定を作った側が先に決めているからです。 この記事の中心命題は、オプトインとオプトアウトの違いは同意の取り方の違いではなく […]
大学のレポートはなぜ思考を測れなくなったのか:30本とも見出しが整い誤字ゼロ、教員は赤ペンを置いた
成果物を見る限り、30本のレポートは横一列に並んでいました。生成AIは書く手間だけをほぼゼロにし、文章から思考を推し量る前提を崩しました。評価の対象を、AIの答えを確かめる過程へ移す三つの手順を示します。
