数字と根拠を問う思考の道具

その数字と根拠は、何を示しているか。数字そのものより、数字に当てた前提を確かめます。数字の読み方、数学と記号、認知を扱います。

柱6本と、それにつながる記事の計33本です。

同じ表から逆の結論が出るのはなぜか:手取り約81%の日本を、一人は「負担が軽い国」、一人は「保障が薄い国」と言った

見ていた数字は同じで、日本の行には平均給与が混ざっている可能性までありました。結論を分けたのは、税と保険料を取られるお金と見るか、保障の代金と見るかという前提です。数字を読む前に確かめる定義、年、目的の三行を、表の下に書き添える形で示します。

「分かったつもり」を見抜く方法:企画書を三回読み返した課員は、部長の一つの質問で詰まった

前夜に三回読み返し、三回とも、よく分かったと感じていました。答えを作った頭と点検する頭が同じなので、頭の中の点検は自己採点になります。書き出す、説明する、問わせるの三つで、考えを頭の外に出して確かめる方法が身につきます。

自然という言葉を定義するために圏論は生まれた:関係で対象を捉える数学

会議で「そのほうが自然でしょう」と言われると、反論しにくくなります。けれども数学者たちは、その「自然」という言葉をきちんと定義するために、圏論という理論を一つ作りました。定義されていない「自然」は、多くの場合、話し手の好 […]

色の濃さで「分散は十分」と言い切ってはいけない:会議に映した図には、色の目盛りも期間も書いていなかった

図のほとんどが淡い色でも、示すのは平常時に銘柄が別々に動いていたことだけです。同じ相関0.3も、色の範囲を変えるだけで、淡い色から最も濃い色に変わります。カラーバーと期間を確かめ、大きく下げた時期の図と並べて読む方法が分かります。

AIに「いい感じに」と頼んではいけない本当の理由:部長会議の資料は、どの会社でも使えそうな色の多いスライドで返ってきた

課長の頭の中にあった完成図は、プロンプトの一行に乗りませんでした。AIに届くのは言葉という記号の形だけで、指しているものは頼んだ人の側に残ります。固有名詞、数値、例、文脈の四つで、指しているものを運ぶ書き方が身につきます。

80対20はパレート分布の一例にすぎず、べき分布が教えるのは平均が役に立たない世界です

80対20の法則は、会議で重点化を主張するときの決め台詞として重宝されます。けれども数式の上では、80対20はパレート分布の形状パラメータαがおよそ1.16という一点で成り立つ数字にすぎません。この記事では、パレート分布 […]

つながる本:ChatGPTではじめるAI株式投資

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