第2-1章(4 / 23)第2部:ライフタイム経済性と環境負荷

1記事を5年間運用する費用を、条件を揃えて比べる

本章の論点(Question)
計算時間の差は、運用費用の差と同じでしょうか。
本章の命題(Assertion)
計算時間、転送量、請求金額、人件費を分けて試算すると、静的化が効く条件を説明できます。

計算時間、転送量、請求金額、人件費を分けて試算すると、静的化が効く条件を説明できます。

1記事を5年間運用する費用を、条件を揃えて比べるの要点
計算時間、転送量、請求金額、人件費を分けて試算すると、静的化が効く条件を説明できます。

計算時間の例と請求金額を分ける

5年間に5万回読まれる記事を仮定します。毎回0.2秒の生成処理が必要なら、合計は1万秒です。一方、公開時の生成が1回5秒で、100回更新するなら合計500秒です。仮定上の生成処理時間の比は20倍になります。

これは当サイトの実測ではありません。静的ファイルを配る処理を含めた総CPU時間でもありません。動的サイトにキャッシュがあれば、毎回の生成という前提も変わります。

転送量は画像や配信設定でも変わる

HTMLが小さくても、画像や動画が大きければ総転送量は増えます。同じ本文、画像、圧縮、キャッシュ条件で比べます。CMSか静的生成かだけから、1ページのサイズを決めることはできません。

運用費用を項目ごとに記録する

サーバーの固定料金、従量料金、保存容量、ビルド環境、保守と更新の作業時間を並べます。静的化で減る作業もあれば、ビルドや配置の保守として残る作業もあります。

検討に使う金額は、採用するサービスの料金表と実際の作業記録から置きます。計算時間の倍率を、そのまま生涯費用の削減率として宣伝しないことが必要です。

参考資料

考え方や情報基盤の設計を組織へ導入する講演・研修も承っています。ホワイトペーパー目次・講演・研修・お問い合わせ