結論は変えていいものです。ただし、意思決定の時点で「どんな条件になったら見直すか」を決めておくことが大切です。
一度出した結論を守り続けることが、責任ある態度だと思われがちです。しかし、状況も情報も変わります。前提が変わったのに結論だけを固定すれば、それは一貫性ではなく、判断停止になります。大切なのは、結論を動かさないことではなく、どの前提が崩れたら考え直すのかを事前に明確にすることです。
たとえば新しい事業に投資すると決めるなら、「半年以内に一定数の顧客反応が得られなければ縮小する」「想定より開発費が二割増えたら計画を再検討する」といった条件を置きます。すると、うまくいかないときに感情や面子で続けるのではなく、決めておいた基準に沿って判断できます。逆に、条件を決めていなければ、撤退も継続も場当たり的になります。
結論を変えることは、必ずしも失敗ではありません。むしろ、変える条件を先に決めておくことが、強い意思決定です。意思決定とは、答えを固定することではなく、前提が変わったときにどう動くかまで設計することなのです。



