命題は「何について、何を言うか」でできている

命題の最小限の要素は、「対象」と「判断」です。つまり、何について述べているのか、そしてその対象について何を主張しているのかです。

意思決定で結論を命題形式にする意味は、考えを検証できる形にすることにあります。「この施策はよい」では、何がよいのかが曖昧です。しかし「この施策は、既存顧客の継続率を高めるために実行すべきである」と書けば、対象はこの施策、判断は実行すべきだという主張になります。

さらに精度を上げるなら、条件を加えます。「費用が予算内に収まり、三か月以内に効果測定できるなら、この施策は実行すべきである」とすれば、結論を支える前提が見えます。条件が崩れれば、結論も見直せます。

大切なのは、命題を難しく考えすぎないことです。最小限では、「何について」「何を主張するか」があればよいのです。そこに条件を加えると、意思決定はさらに検証しやすくなります。結論を命題にするとは、考えを固定することではなく、後から確かめられる形に整えることなのです。

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