結論は、命題形式で書くとよいです。なぜなら、意思決定の前提と判断の誤りを検証しやすくなるからです。
命題とは、「AならばBである」「私たちはXを選ぶべきである」のように、真偽や妥当性を確かめられる形の文です。結論を「なんとなく良さそう」「今は攻めたい」といった曖昧な表現で置くと、後から何が正しく、何が間違っていたのかを確認できません。
たとえば「この事業は有望だ」と書くより、「既存顧客の三割が追加料金を払うなら、この事業に投資すべきである」と書くほうが、判断の構造が明確になります。そこには、顧客需要、価格への納得、投資回収の見込みという前提が含まれています。結果が外れたときも、結論全体を責めるのではなく、どの前提が崩れたのかを見直せます。
命題形式で書くことは、結論を硬くするためではありません。むしろ、後から変えられるようにするためです。意思決定は感覚で終わらせるほど、検証できなくなります。結論を命題として言葉にすれば、前提、条件、判断基準が見えます。だから、よい結論は「雰囲気」ではなく、検証可能な一文で置くべきなのです。



