前提となる問い
「問題」とは何を指すのか?
私たちは日常的に「問題がある」「問題を解決する」と言いますが、その「問題」とはどのような存在なのでしょうか?
本記事では、ビジネスや教育、哲学や認知科学などの観点も踏まえ、「問題」という概念の本質に迫ります。
問題の定義
1. 「あるべき姿」と「現状」とのギャップ
一般的に問題(Problem)とは、
「期待される状態(あるべき姿)」と「現実の状態(現状)」との間にズレ(ギャップ)が存在しており、
かつ、そのギャップを埋めたい/埋める必要があると認識された状態を指します。
- 例:売上が1000万円必要(あるべき姿)→実際は700万円(現状)→300万円のギャップ=問題
2. 主体性と文脈性
「問題」は客観的な事実としてだけでなく、誰がその状態を「問題」と認識するかに依存します。
つまり、「問題」とは主体(人や組織)の価値観や目的、文脈によって生まれる主観的なものでもあります。
- 例:同じ出来事でも、Aさんには「問題」でも、Bさんには「問題ではない」場合がある。
3. 問題の種類と複雑さ
問題には単純なものから複雑なものまで様々な種類があります。
- 閉じた問題:明確な答えが存在する(例:数学の方程式)
- 開かれた問題:正解が一つでなく、多様な解釈や解決方法がある(例:社会問題や経営課題)
哲学・認知科学からの視点
問題とは「選択肢や行動の方向性が複数存在し、かつそのままでは望む結果が得られない状況」と定義することもできます。
心理学者のカール・デュンカーやハーバート・サイモンは「問題解決」を人間の認知プロセスの核心と位置づけました。
まとめ
問題とは、「あるべき姿」と「現状」との間に認識されるギャップであり、主体の価値観・目的・文脈に強く依存するものです。
問題をどう定義するかによって、その後の解決策やアプローチは大きく変わります。



