原理(principle)と命題(proposition)の違い

良い問いですね。「原理」(principle)と「命題(proposition)」の関係は、哲学や論理学、自然科学など文脈によって少しずつ異なりますが、整理すると以下のように考えられます。


◆ 原理と命題の違いと関係

1. 命題(Proposition)とは?

  • 命題とは、「真」か「偽」かが判断できる文の内容のこと。
  • 例:
     「水は100℃で沸騰する」 → 命題(真偽を問える)
     「こんにちは」 → 命題ではない(挨拶であって真偽を問えない)

2. 原理(Principle)とは?

  • 原理は、ある体系や分野において最も基本的で、他の多くの事実や法則を導くための根本的な前提・出発点
  • しばしば「自明」とされ、証明を必要としないか、あるいは他の前提から導けないもの。
  • 例:  - 「非矛盾の原理」(同時にAでありAでないことはない)  - 「作用・反作用の原理」(物理)

◆ 原理は命題の形で与えられるか?

Yes, 多くの場合、命題の形をとります。

  • つまり、「真偽がある文」として記述されるという意味では、原理は命題の形で提示されることが多いです。

ただし、次のような点に注意:

観点原理命題との違い・補足
形式命題形式をとる「~である」という形が多い
役割思考体系の出発点命題の一種だが、特別に根本的な位置づけ
真偽通常「真」とみなされる命題としては真か偽のどちらか
証明の要否通常は証明不要または不可能命題の多くは証明・反証の対象

◆ まとめ

  • 原理は多くの場合、命題の形式で提示されます。  → ただし、それは単なる命題以上のものであり、ある体系の中で「基礎・土台」として機能します。
  • 例えるなら、「原理は家の土台、命題はその上に積み上がるレンガ」とも言えるでしょう。