ラプラシアンフィルタ

ラプラシアンフィルタは、画像処理におけるエッジ検出フィルタの一種です。画像の2階微分を計算することで、エッジ部分の画素値を強調します。

ラプラシアンフィルタの動作

  1. カーネル: ラプラシアンフィルタは、以下の3×3カーネルを用います。
[ 0 -1  0 ]
[-1  4 -1 ]
[ 0 -1  0 ]
  1. 畳み込み: カーネルを入力画像と畳み込み演算を行います。畳み込み演算は、カーネルの各要素とその周辺の画素値を掛け合わせ、合計値を入力画像の対応する画素に代入します。
  2. 出力画像: 畳み込み演算の結果、エッジ部分が強調された画像が出力されます。

ラプラシアンフィルタの利点

  • エッジを明確に検出できる
  • 計算処理が比較的簡単

ラプラシアンフィルタの欠点

  • ノイズの影響を受けやすい
  • エッジの方向情報を得られない
  • ゼロ交差検出が必要

ラプラシアンフィルタの応用例

  • 画像のエッジ検出
  • 物体認識
  • 画像分割

補足

  • ラプラシアンフィルタは、画像の2階微分を計算することで、エッジ部分の画素値の差を強調します。
  • ラプラシアンフィルタは、ノイズの影響を受けやすいので、ノイズ除去処理を事前に施しておくことが有効です。
  • ラプラシアンフィルタは、エッジの方向情報を得られないので、エッジの方向情報を取得したい場合は、他のエッジ検出フィルタと組み合わせて使用することがあります。