ラプラシアンフィルタは、画像処理におけるエッジ検出フィルタの一種です。画像の2階微分を計算することで、エッジ部分の画素値を強調します。
ラプラシアンフィルタの動作
- カーネル: ラプラシアンフィルタは、以下の3×3カーネルを用います。
[ 0 -1 0 ]
[-1 4 -1 ]
[ 0 -1 0 ]
- 畳み込み: カーネルを入力画像と畳み込み演算を行います。畳み込み演算は、カーネルの各要素とその周辺の画素値を掛け合わせ、合計値を入力画像の対応する画素に代入します。
- 出力画像: 畳み込み演算の結果、エッジ部分が強調された画像が出力されます。
ラプラシアンフィルタの利点
- エッジを明確に検出できる
- 計算処理が比較的簡単
ラプラシアンフィルタの欠点
- ノイズの影響を受けやすい
- エッジの方向情報を得られない
- ゼロ交差検出が必要
ラプラシアンフィルタの応用例
- 画像のエッジ検出
- 物体認識
- 画像分割
補足
- ラプラシアンフィルタは、画像の2階微分を計算することで、エッジ部分の画素値の差を強調します。
- ラプラシアンフィルタは、ノイズの影響を受けやすいので、ノイズ除去処理を事前に施しておくことが有効です。
- ラプラシアンフィルタは、エッジの方向情報を得られないので、エッジの方向情報を取得したい場合は、他のエッジ検出フィルタと組み合わせて使用することがあります。