以下は、哲学の主要な分野(カテゴリ)に分けて、代表的な哲学的問いを命題形式で整理したリストです。できるだけ多く列挙しつつ、重複を避け、わかりやすくまとめました。各カテゴリごとに10〜20程度の問いを挙げています。
1. 形而上学(Metaphysics)——存在の本質に関する問い
- 実在とは何か?
- 世界は物質的なものだけで構成されているのか?
- 心(精神)は物質とは独立に存在するのか?
- 自由意志は存在するのか?
- 神は存在するのか?
- 宇宙には始まりがあったのか?
- 時間は実在するのか、それとも人間の認識の産物か?
- 因果関係は必然的なものか?
- 可能世界は実在するのか?
- 同一性とは何か?(同一のものが時間を通じてどう保たれるか)
- 存在の階層(本体論的階層)はあるのか?
- 抽象的な存在(数、性質、可能態)は実在するのか?
- 全体と部分の関係はどうなっているか?
- 変化の本質とは何か?
- 無は存在しうるか?
2. 認識論(Epistemology)——知識と信念に関する問い
- 知識とは何か?
- 真理とは何か?
- 私たちは外部世界の存在をどのようにして知ることができるか?
- 懐疑主義は正しいか?(すべてを疑うべきか)
- 知覚は信頼できるか?
- 帰納法は正当化されるか?
- 科学的知識は確実なものか?
- 先験的知識は存在するのか?
- 信念の正当化とは何か?
- 他者の心を知ることは可能か?
- 記憶は信頼できる知識の源か?
- 直観は知識の正当な源泉となりうるか?
- 証言(他者の言葉)は知識の源となりうるか?
- 知識に終わりはあるのか?(無限後退問題)
- ゲティア問題:正当化された真なる信念は必ず知識か?
3. 倫理学(Ethics)——善悪・正義・道徳に関する問い
- 善とは何か?
- 道徳的行為の基準は何か?
- 道徳は客観的に存在するのか、それとも主観的・相対的なのか?
- 幸福が人生の究極的目的か?
- 義務はどこから来るのか?(定言命法か条件命法か)
- 功利主義は正しい倫理理論か?
- 美徳は行為より重要か?
- 殺人は絶対に悪か、それとも状況によるか?
- 動物に道徳的権利はあるか?
- 正義とは何か?
- 死刑は道徳的に許されるか?
- 嘘をつくことは常に悪いか?
- 自由と責任は両立するのか?
- 道徳的運(moral luck)は存在するか?
- スーパーエロゲーション(超義務行為)は存在するか?
4. 政治哲学(Political Philosophy)——社会・国家・正義に関する問い
- 国家の正当性はどこから来るのか?
- 最も正当な統治形態は何か?
- 個人の自由と国家の権力はどのように調和すべきか?
- 財産権は自然権か、それとも社会的な約定か?
- 平等とは何か?(機会の平等か結果の平等か)
- 社会契約は実在したのか、それとも仮構か?
- 革命はいつ正当化されるか?
- グローバル正義は可能か?
- 世代間の正義はどうあるべきか?
- 差別的待遇(アファーマティブ・アクション)は正当か?
- 言論の自由はどこまで保障されるべきか?
- 民主主義は最良の政治体制か?
- 分配正義の基準は何か?(ニーズか功績か)
5. 美学(Aesthetics)——美と芸術に関する問い
- 美とは何か?
- 美は主観的なものか、客観的なものか?
- 芸術作品の本質とは何か?
- 芸術に道徳的価値はあるか?
- 芸術作品の解釈は一つに定まるか、それとも複数可能か?
- 模倣(ミメーシス)は芸術の本質か?
- 崇高とは何か?
- 芸術家がいなくても芸術作品は存在しうるか?
- 日常の物体が芸術になりうるか?
- 感情表現理論は正しいか?
- 美の経験は認識的なものか?
6. 科学哲学(Philosophy of Science)——科学の方法と本質に関する問い
- 科学的方法は信頼できるか?
- 科学的理論は真実を近似しているのか、それとも単に有用か?
- 観察は理論に依存するか?
- パラダイム転換は合理的か?
- 科学は進歩しているのか?
- 還元主義は正しいか?
- 法則と偶然の区別はあるか?
- 因果と相関はどう違うか?
- 科学的実在論は正しいか?
- 実験の再現性は科学の本質か?
7. 心の哲学(Philosophy of Mind)——意識と精神に関する問い
- 意識とは何か?(ハード・プロブレム)
- 心は脳の機能に還元されるか?
- クオリア(質的感覚)は説明可能か?
- ゾンビ(意識のない存在)は論理的に可能か?
- 人工知能は意識を持ちうるか?
- 意図性はどのようにして生じるか?
- 他我問題:他者の意識をどう知るか?
- 身体化された認識は必要か?
8. 言語哲学(Philosophy of Language)——意味と言語に関する問い
- 意味とは何か?
- 言葉はどのように世界を指すのか?
- 私的言語は可能か?
- 真理条件意味論は正しいか?
- 発話行為はどう機能するか?
- 曖昧さと多義性はどう扱うべきか?
- 翻訳の不確定性は存在するか?
9. 存在論・人生の意味(Existential / Philosophy of Life)——人間存在の意味に関する問い
- 人生に意味はあるのか?
- 死後の生は存在するか?
- 人間の本質は先に定まっているか、それとも自分で作るか?
- 不条理(absurdity)とどう向き合うか?
- 実存は本質に先立つか?
- 自由は呪いか、それとも贈り物か?
- 幸福とは何か?どう達成するか?
これらは哲学の古典的・現代的な主要テーマをカバーした代表例です。哲学の問いは無数にあり、時代や文化によっても変化しますが、上記は入門から上級まで広くカバーする基本的な命題形式のリストです。



