エロテティック・ロジック(質問の論理)

I. 序論:エロテティック・ロジックの解明

A. エロテティック・ロジックの定義:質問の形式的研究

エロテティック・ロジック(erotetic logic)、または質問と回答の論理(logic of questions and answers)とは、質問の論理的分析に特化した論理学の一分野として正式に定義される 1。これは、質問の構造、意味、論理的特性、そして回答との関係性を検証する学問である 1

この分野の存在自体が、認識論における重要な転換を示唆している。すなわち、質問は単に情報を引き出すための実用的な道具ではなく、宣言的命題と同様に、固有の論理構造を持ち、形式的分析の対象となるということである。これにより、質問するという行為自体が、論理的推論の基本構成要素へと高められる。伝統的な論理学(命題論理、述語論理)が主に宣言的命題とそれらの間の真理保存的推論に焦点を当ててきたのに対し、エロテティック・ロジックは「論理的分析」という用語が示すように、質問が(前提や含意のような)論理学の手法と厳密さをもって研究できる特性を持つことを前提としている 1。したがって、エロテティック・ロジックは論理学が探求する領域を拡大し、主張を超えて探求のプロセスそのものへと踏み込む。これは、我々が質問を定式化し、既存の知識から新たな質問を導き出す方法自体が、規則に支配された論理的なプロセスであることを示唆している。

B. 質問を論理的に分析する目的と意義

エロテティック・ロジックの主な目的は、質問と潜在的な回答の間の構造、意味、関係性を理解するための枠組みを提供することである 1。これには、前提、含意、回答可能性の条件といった論理的特性の探求が含まれる 1。資料3で述べられているように、哲学、そして拡張としてのエロテティック・ロジックは、常識を超え、質問のような認知の基本的な側面さえも批判的に検討することを目指している。「常識にとらわれないっていうのが哲学なので…時々本当にタブーとされてることにも切り込まなきゃいけないというそういう学問なんだよと」3

質問を形式化することにより、エロテティック・ロジックはあらゆる学問分野における合理的探求を洗練し、改善するためのメタレベルのツールを提供する。それは、我々が得る回答だけでなく、我々が発するまさにその質問を精査することを可能にし、隠れたバイアス、明言されていない仮定、あるいは知識へのより効果的な道筋を明らかにする可能性がある。資料1は、エロテティック・ロジックが「質問の論理的特性」を探求すると述べている。また、資料1は、R.G.コリングウッドの主張「人が科学的に思考し、何らかの言明をするとき、その言明が質問への回答であることを知り、その質問が何であるかを知っている」を引用しており、これは科学的思考を根底にある質問の理解と直接結びつけている。科学的かつ合理的な思考が適切に形成された質問に依存するのであれば、「質問の」論理は、そのような思考の基盤を改善するための道具となる。質問の論理(例えば、その前提 1、それらがどのように誤謬に陥りうるか 4)を理解することによって、我々はより良い質問を定式化し、誤解を招く質問を避け、探求をより効果的に構造化することができる。これにより、エロテティック・ロジックは単なる記述的な分野ではなく、合理的談話のための潜在的に規範的な分野となる。

C. 明確化:エロテティック・ロジックと誤解との区別

哲学的・論理的概念としての「エロテティック・ロジック」と、口語表現で類似した響きを持つ可能性のある無関係な用語とを区別することは極めて重要である。例えば、資料37は、ファッションと知覚されるセクシーさの文脈で「エロティック・ロジック」という言葉を使用している(「コートがどこかセクシーに感じる」、「色気=エロさが増す」)。これは、本稿で議論する学術分野としてのエロテティック・ロジックとは全く異なる。

(資料37に見られるような)混同の可能性は、学術的談話におけるより広範な課題を浮き彫りにする。すなわち、専門用語は一般言語や他の分野で同音異義語や類音異義語を持つことがある。このため、特に概念をより広い聴衆や異なる専門分野の背景を持つ人々に紹介する際には、厳密な用語の明確化が必要となる。ユーザーの質問は日本語「エロテティック・ロジックとは?」であり、資料37は日本語でのファッションにおける「エロティック・ロジック」の議論を提示している。「erotetic」と「erotic」の音声的類似性、特に音訳された場合、誤解の可能性を生み出す。これは、本報告書のセクションI.AおよびI.Cで提供される明確な定義と曖昧性の排除が、単に衒学的であるだけでなく、報告書全体の正しい参照枠組みを確立するために不可欠であることを強調している。これを怠ると、読者を完全に誤った道に導く可能性がある。これは、専門用語がより広範な談話に入る際に共通して見られる問題である。

II. エロテティック・ロジックの起源と進化:主要な歴史的画期と先駆者たち

A. 初期の定式化と概念の萌芽

質問の論理という考え方は、もともとリチャード・ホエートリー(Richard Whately)(1845年)によって展開された。彼は「なぜ?」のような問いの曖昧性に注目し 1、理由を求める場合、原因を求める場合、あるいは設計要件を求める場合といった異なる意味を識別した 1R.G.コリングウッド(R.G. Collingwood)(1940年)は、言明と質問における前提を検討し、「誰かが行うすべての言明は、ある質問への回答として行われる」と主張し、科学的思考には自分の言明が答えている質問を知ることが含まれると述べたことは有名である 1

ホエートリーやコリングウッドのような人物による「質問の論理」への初期の関心は、単に構文を形式化することに関するものではなく、意味の本質、探求(特に科学的探求)の構造、そして談話における暗黙の仮定(前提)の役割といった、より深い哲学的懸念から生じていた。ホエートリーの懸念は「なぜ?」の「曖昧さ」であり 1、これは意味論的かつ語用論的な問題である。質問を理解することは、回答を評価する以前の問題である。コリングウッドの前提への焦点と、言明は質問への回答であるという考え方 1 は、質問の論理を認識論および科学哲学(我々がどのようにして知るに至るか、そして科学的知識がどのように構造化されるか)と直接結びつける。これは、エロテティック・ロジックの最初の推進力が、それ自体のために別の形式システムを作成するだけでなく、我々が探求を理解し実施する方法における根本的な問題に対処することであったことを示唆している。形式システムは、これらの哲学的洞察をより精密に捉えようとする試みとして、後になって登場した。

B. 20世紀半ばの発展と形式化の試み

ホエートリーの研究は、1936年にユージェニウ・スペランティア(Eugeniu Sperantia)によって再評価された 1。1955年、メアリー・プライアー(Mary Prior)とアーサー・プライアー(Arthur Prior)は、質問を記号的に記述するための可変コピュラというホエートリーの提案を想起したが、それが疑問文の完全な論理には不十分であると指摘した 1。 「エロテティック・ロジック」という用語は、プライアー夫妻の1955年の論文で造られた 6デイヴィッド・ハラー(David Harrah)の『コミュニケーション:論理モデル』(Communication: A Logical Model)(1963年)は、コミュニケーションにおける質問の枢要な役割に焦点を当てた 1C.L.ハムリン(C.L. Hamblin)は、ハラーとベルナップ(彼の1963年の予備報告)の研究が、エロテティック・ロジックを真剣な検討対象へと押し上げたと見なした 1

20世紀半ばには、質問に関する初期の哲学的アイデアの再興(スペランティアによるホエートリーの再評価)と、形式化への最初期の、時には暫定的な試み(プライアー夫妻の記号計算)が合流した。この時期は、哲学的直観から厳密な論理システムへの困難な移行を浮き彫りにしている。スペランティアによるホエートリーの再評価 1 は、基礎的なアイデアへの新たな関心を示している。プライアー夫妻の研究 1 は形式化への初期の一歩を表しているが、彼ら自身がその不十分さ(「疑問文の論理には不十分であり、それは反記号的である」 – 1)を認めていることは、当時の既存の論理ツールで質問のニュアンスを捉えることの固有の困難さを示している。この時期は、質問が伝統的な論理的枠組みに提起する特有の課題を特定するために極めて重要であり、後のより洗練されたモデルへの道を開いた。「反記号的」1 という用語は特に興味深く、既存の記号論理の単純な拡張では不十分であるかもしれないという認識を示唆している。

C. 基礎を築いた人物とその独創的な貢献

1. ヌエル・ベルナップ(Jr.)(Nuel Belnap (Jr.)):質問と回答の構造化

ベルナップは現代エロテティック・ロジックの重要人物である。彼の著作には、「質問、回答、前提」(”Questions, Answers, and Presuppositions”)(1966年)や、T.B.スティールJr.(T.B. Steel Jr.)との共著で影響力の大きい『質問と回答の論理』(The Logic of Questions and Answers)(1976年)がある 1。この研究は基礎的な分析を提供し、問い合わせ言語やデータベース管理システムの発展を予期した 1。ベルナップは、質問と回答の関係性(それらの前提を含む)に焦点を当てた 1。彼(とスティール)の研究は、進化するデータベースと「記録管理におけるプライバシーの問題」との関連で時宜を得たものとして注目されている 7。『質問と回答の論理』の主要な定理は、「愚かな質問をすれば、愚かな回答が得られる」とユーモラスに述べられており 8、適切に提起された質問の重要性を強調している。

ベルナップの研究、特にスティールとの研究は、その論理的厳密さだけでなく、エロテティック理論をデータベースクエリのような実用的な計算アプリケーションに結びつける先見性においても極めて重要であった。これは、質問の論理の現実世界との関連性に対する鋭い認識を示しており、それを純粋に抽象的な哲学的探求を超えたものへと押し上げた。資料1および1は、ベルナップとスティールの1976年の著書が「問い合わせ言語とデータベース管理システムを予期した」と明示的に述べている。資料7は、「個人の経歴ファイル」と「記録管理におけるプライバシーの問題」に関する彼らの懸念に言及しており、これらは情報システムに関連する非常に実用的な懸念である。この先見性は、ベルナップのアプローチが質問の抽象的な論理構造だけでなく、そのような構造が情報処理システムでどのように具体化され利用されるかにも関するものであったことを示唆している。これは、応用エロテティック・ロジックに向けた重要な一歩を示す。「愚かな質問、愚かな回答」という格言 8 は、非公式ながら、システム相互作用の核心的な原則、すなわち出力の質は入力(クエリ)の質に依存するという原則を要約している。

2. ヤッコ・ヒンティッカ(Jaakko Hintikka):探求の対話モデル

ヒンティッカは「探求の対話モデル」(interrogative model of inquiry)を開発した。これは、知識を得るために2つの当事者(一方は自然/現実であり得る)の間で行われる戦略的で目標志向的なゲームとして質問行為を捉えるものである 1。彼のモデルは探求の戦略的側面を強調する 9。質問と回答の論理(エロテティック・ロジック)は、ヒンティッカによって「対話モデルの背骨」であり「認識論理の派生物」として記述されている 9。彼は、質問の前提と要請(desiderata)を分析するために、エロテティック・ロジックを自身の「独立性親和論理」(independence-friendly logic)と結びつけた 9。例えば、「誰がロジャー・アクロイドを殺害したのか?」という質問の要請は「私は誰がロジャー・アクロイドを殺害したかを知っている」であり、形式的には K(∃x/K)M(x,r) と表され、その前提はスラッシュ付きの /K を省略することで得られる 9

ヒンティッカは、探求を静的な論理関係としてではなく、動的で戦略的なプロセスとして再概念化した。質問行為をゲームとして枠付け、それを認識論理と結びつけることによって、彼は情報探索のプロセスにおける知識状態、目標、戦略的行動の役割を強調し、それによって合理的探求の理解を豊かにした。資料111は、このモデルを「2つの当事者の間で行われるゲーム」として記述している。資料9は、その「目標志向的プロセス」と「戦略的側面」を強調している。また、資料9は、ヒンティッカにとってエロテティック・ロジックは「認識論理の派生物」であると明示的に述べている。認識論理は知識状態を扱う 10。この関連性は、質問が真空の中で発せられるのではなく、エージェントの現在の知識とその認識論的目標に関連していることを含意する。「ゲーム」というメタファーは、これらの目標を達成するための質問戦略には最適および準最適なものがあることを示唆している。この動的、認識論的、戦略的視点は、質問のより静的で純粋に構造的な分析とは対照的であり、知識がどのように積極的に追求されるかについてのより豊かなモデルを提供する。

3. アンジェイ・ヴィシニェフスキ(Andrzej Wiśniewski):推論的エロテティック・ロジック(IEL)

ヴィシニェフスキは、質問が結論(または前提)の役割を果たす推論に焦点を当てた推論的エロテティック・ロジック(Inferential Erotetic Logic, IEL)を開発した 1。IELは、宣言的文または他の質問に基づいて、どのようにして質問に至るかを分析する 12。主要な概念には、「エロテティック推論」、「質問の健全性」、「喚起」、「エロテティック含意」がある 12。彼の研究は1980年代後半に始まり、1990年代に深く発展した 12。彼の1995年の著書『質問の提起』(The Posing of Questions)および2013年の『質問、推論、シナリオ』(Questions, Inferences, and Scenarios)は主要なテキストである 13

ヴィシニェフスキのIELは、質問とその回答の関係(初期のエロテティック・ロジックにおける主要なテーマ)から、質問自体が生成または推論される論理プロセスへと焦点を移す。これは、探求の基本的な側面、すなわち既存の知識や先行する質問からどのようにして新しい研究課題が生じるのか、という問題に取り組むものである。資料12および12は、IELが「質問が結論の役割を果たす推論」および「我々がどのようにして質問に至るか」を分析すると述べている。これは、例えばベルナップのQ-A関係への主要な焦点や、ヒンティッカの回答追求のゲーム理論的モデルとは異なる。IELの概念である「喚起」(一連の言明が質問を喚起する)および「エロテティック含意」(ある質問が別の質問を含意する)12 は、これらの生成的プロセスを直接モデル化する。これは、科学的または知的プロセスにおいて重要でありながらしばしば見過ごされる、問題定式化と研究課題の発展の論理を理解するための形式的枠組みを提供する。

4. カジミェシュ・アイドゥキエヴィチ(Kazimierz Ajdukiewicz):ポーランド学派からの貢献

アイドゥキエヴィチは、ルヴフ=ワルシャワ学派の著名なポーランドの論理学者であり意味論者であった 15。質問の理論への彼の貢献には、「問い」(query)と「趣旨」(tenor)の明確化、範疇文法を用いた補足質問の分類、「仮定」(assumptions)を「語用論的仮定」(pragmatic assumptions)で豊かにすること、「回答」(answer)の明確化が含まれる 17。彼の研究は、質問の構造のスキーマによってその構造が決定される「適切な回答」(proper answer)の重要性を強調した 18。彼は形式論理における質問と自然言語におけるそれらの等価物との関係に関心を持っていた 19。彼の研究は、ポーランドのエロテティック・ロジックの伝統において重要であると考えられている 6

アイドゥキエヴィチのエロテティックにおける研究は、ルヴフ=ワルシャワ学派の意味論的精密さと論理的言語分析の伝統に根ざしており、質問と「適切な回答」との構造的関係、および質問の形式的表現とそれらの自然言語における対応物との関連性に特に焦点を当てた。これは、論理的一貫性と経験的言語学的妥当性の両方に対する懸念を反映している。アイドゥキエヴィチは、範疇文法で知られる論理学者であり「意味論者」であった 15。範疇文法は、自然言語の構文と意味論への形式的アプローチである。彼のエロテティックへの貢献には、範疇文法を用いた質問の分類と、質問構造に基づく「適切な回答」の定義が含まれる 17。これは、彼の意味論的ツールを質問に応用したことを示している。資料19は、形式的なエロテティック表現と自然言語の質問との間の翻訳可能性の重要性について論じており、これは自然言語現象をモデル化することを目指す意味論者にとって重要な懸念事項である。これは、アイドゥキエヴィチのアプローチが、形式的に健全であるだけでなく、人間の言語で質問が実際にどのように構造化され理解されるかと深く関連した質問の論理を構築することを目指していたことを示唆しており、これはポーランド学派の分析哲学の特徴である。

5. その他の注目すべき貢献者

アンナ・ブロジェク(Anna Brożek)は、『質問の理論』(The Theory of Questions)(2011年)を出版し、哲学的文脈、人間による使用、認知、回答、そして科学、心理学、調査、法的手続きにおける応用についての包括的な概観を提供した 1。彼女はまた、アイドゥキエヴィチの理論を批判的に分析した 17

ブロジェクの『質問の理論』のような著作は、エロテティック・ロジックの多様な歴史的および体系的な流れを統合し、その広範な適用可能性を示す上で重要な役割を果たす。これは、分野の現状を定義し、その学際的な関連性を指摘するのに役立つ。資料1および1は、ブロジェクの著書が哲学的文脈、人間同士のやり取り、認知、回答、および様々な分野(科学、心理学、法的手続き)における応用を網羅していると記述している。この広範さは、並行して発展してきた可能性のあるエロテティック研究の異なる側面をまとめた統合的な著作であることを示している。このような包括的な扱いは、分野の成熟にとって不可欠であり、領域の首尾一貫した地図を提供し、新規参入者が分野にアクセスしやすくし、関連性やギャップを強調することによってさらなる研究を刺激することができる。

表1:エロテティック・ロジックの発展における主要人物

哲学者/論理学者主な貢献時期エロテティック・ロジックへの主要な貢献/著作
リチャード・ホエートリー19世紀半ば「なぜ?」の曖昧性
R.G.コリングウッド20世紀初頭~半ば前提/質問の優位性
メアリー&アーサー・プライアー20世紀半ば「エロテティック・ロジック」の造語/記号的試み
ヌエル・ベルナップ20世紀半ば~後半『質問と回答の論理』/データベースとの関連
ヤッコ・ヒンティッカ20世紀半ば~後半対話モデル
アンジェイ・ヴィシニェフスキ20世紀後半~21世紀初頭推論的エロテティック・ロジック(IEL)
カジミェシュ・アイドゥキエヴィチ20世紀初頭~半ばポーランド学派/適切な回答/範疇文法
アンナ・ブロジェク21世紀初頭包括的な現代的統合

この表は、エロテティック・ロジックの知的系譜を簡潔かつ構造化された形で要約し、読者が主要な貢献者、その活動時期、および分野への核心的な影響を迅速に把握するのに役立つ。これにより、哲学的観察から洗練された形式システム、そして広範な応用へと至るエロテティック・ロジックの進化的軌跡を理解しやすくなる。また、報告書で議論される異なる学派やアプローチを文脈化するのにも役立つ。

III. エロテティック・ロジックの基本概念

A. 質問と回答の本質:種類と関係性

質問は分類することができる(例:当否質問、選択質問、はい/いいえ質問、何質問、なぜ質問、熟議質問、選言質問)4。言語学者は構成素質問、選択質問、極性質問について語り、ポーランドの論理学者(アイドゥキエヴィチに従う)は補足質問と決定質問を区別する 6。ほとんどの理論家は、各質問には2つ以上の回答があり、質問する目的は回答者にそのうちの1つで答えてもらうことであると考えている 4。回答可能性(Answerhood)とは、命題が直接的または間接的な回答を提供する関係を指す 1。直接回答は、しばしば質問が選択を要求する命題の集合と考えられる 20

質問の多様な分類 4 は、単なる分類学的演習ではなく、ニュアンスのあるエロテティック・ロジックを開発するための基礎となる。異なる種類の質問は、異なる論理構造、前提、および有効な回答の種類を持ち、別個の分析的アプローチを必要とする。資料6および4は、質問が様々に分類される方法(例:「当否」、「選択」、「なぜ」、極性、構成素)を示している。「なぜ空は青いのか?」のような「なぜ」質問は説明を期待するのに対し、「雨は降っていますか?」のような「当否」質問は限られた選択肢からの選択を期待する。論理的特性(例:何が直接回答と見なされるか、前提は何か)は、これらの種類の間で著しく異なる。したがって、包括的なエロテティック・ロジックはすべての質問を一枚岩として扱うことはできない。分類は、分析対象の疑問文の種類に合わせて論理ツールを調整するために不可欠であり、述語論理が異なる量化子構造を区別するのと同様である。

B. 質問の前提:質問が仮定するもの

質問の前提とは、質問が有意味であるか、(直接的に)回答可能であるために真でなければならない根底にある仮定または条件であるという核心的な概念である 1。各質問は、その直接回答のそれぞれによって含意される断定的な核または前提を持つ 1。例:「アダムは罪を犯すのをやめたか?」は「アダムは罪を犯した」を前提とする 4。R.G.コリングウッドは前提の役割を強調した 1。ヒンティッカは、質問の要請から前提を導き出す方法を示した 9

前提の概念は、質問が論理的に自己完結的ではなく、暗黙の主張の基盤の上に成り立っていることを明らかにする。これらの前提を分析することは、質問の正当性、誤解を招く可能性、および対話で想定される共通の土壌を理解するために極めて重要である。資料1および4は、前提を質問が有意味または回答可能であるための条件として定義している。「アダムは罪を犯すのをやめたか?」が「アダムは罪を犯した」を前提とするという例 4 は、「はい」または「いいえ」と答えることが前提を肯定することを示している。これは、質問に取り組むことがしばしばその前提を暗黙のうちに受け入れることを意味する。これらが偽であるか議論の余地がある場合、質問自体に欠陥がある。したがって、エロテティック・ロジックの前提への焦点は、批判的思考にとって不可欠であり、そうでなければ異議を唱えられずに済んでしまう可能性のある隠れた仮定を掘り起こし、探求全体の妥当性に影響を与えることを可能にする。これは「多重質問の誤謬」と関連している。

C. 訂正的回答と多重質問の誤謬(誘導尋問)

質問の前提が偽である場合、直接回答はどれも真ではあり得ない 4。前提の否定は訂正的回答(corrective reply)として機能する 4。例:「アダムは罪を犯していない」は、彼が一度も罪を犯したことがない場合、「アダムは罪を犯すのをやめたか?」に対する訂正的回答である 4多重質問の誤謬(または誘導尋問、複雑質問の誤謬)は、質問が偽の、未検証の、または議論の余地のある前提を含み、どの直接回答も回答者をそれを肯定するように罠にかける場合に発生する 4。例:「あなたはまだ妻を虐待しているのか?」5。そのような質問をする「安全な」方法は、条件文を介することである:「アダムが罪を犯したならば、アダムは罪を犯すのをやめたか?」4

誘導尋問と訂正的回答の分析は、エロテティック・ロジックを純粋に形式的な懸念から、語用論、修辞学、さらには倫理学の領域へと移行させる。それは、質問がどのように操作的に使用され得るかを強調し、そのような使用に対する論理的認識の重要性を浮き彫りにする。資料5は、誘導尋問がしばしば真の回答を期待せずに修辞的に使用され、回答者を罠にかけることを目的としていると明示的に述べている。「質問者は修辞的にこのような質問を行い、特に返答を期待していないことが多い。」「あなたはまだ妻を虐待しているのか?」という例は、回答に関わらず損害を与えるように設計された質問の典型的なケースである。「訂正的回答」4 の概念は、そのような質問に対する論理的な防御メカニズムである。これは、エロテティック・ロジックが抽象的な構造に関するものだけでなく、公正なコミュニケーションと批判的関与のための実践的な含意を持つことを示している。これらの誤謬を理解することは、論理リテラシーの重要な構成要素であり、修辞的操作から身を守ることである。

D. エロテティック含意:質問が他の質問を導く方法

エロテティック含意とは、ある質問が別の質問を含意する論理的関係である 1。これはヴィシニェフスキのIELにおける重要な概念であり、最初の質問が、場合によっては宣言的構内とともに、結論となる質問へと導く 12。これには、健全性の伝達と認知的有用性が含まれる 12。例:「アンドリューはBA、ライアンエアー、それともどちらでもない航空会社で飛んだのか? [は] アンドリューはBAで飛んだのか? [を含意する]」12

エロテティック含意は、複雑な問題や広範な質問を、より扱いやすい一連の副次的質問に分解するという直感的なプロセスを形式化する。この概念は、構造化された探求と問題解決戦略を理解するための論理的基盤を提供する。資料12および12は、エロテティック含意を、エージェントが「別の質問への回答を探しているときに質問に至る」プロセスとして記述している。資料12の例(「アンドリューはBA、ライアンエアー、それともどちらでもない航空会社で飛んだのか? アンドリューはBAで飛んだのか?」)は、より広範な質問から、最初の質問に答えるのに役立つより具体的な質問への移行を示している。これは、研究や問題解決がしばしばどのように進むかを反映している。すなわち、主要な研究課題はしばしばいくつかの補助的な質問に分解される。これを形式化することによって、エロテティック・ロジック(特にIEL)は、そのような探求シーケンスの妥当性と効率性を分析する方法を提供し、副次的質問が関連性があり、最初の質問を解決するために集合的に貢献することを保証する。これは、「エロテティック探索シナリオ」をモデル化するために極めて重要である 14

E. 回答可能性、解決可能性、質問の健全性

  • 回答可能性(Answerhood): 命題が質問に対して直接的または間接的な回答を提供する関係 1
  • 解決可能性(Resolvability): 質問が解決された、または回答されたと見なされる条件 1
  • 質問の健全性(Soundness of Questions)(IELにおいて): 質問は、その主要な可能な(直接的な)回答の少なくとも1つが真である場合に健全であり、そうでなければ不健全である 12。これは、宣言的文の真理に類似する。

IELにおける質問の「健全性」の概念は、宣言的言明の「真理」に類似した重要な評価基準を提供する。質問の健全性は、その(肯定的な)前提の真理と本質的に関連している。不健全な質問は、しばしば偽の前提から生じる。資料12および12は、質問が「その主要な可能な回答の少なくとも1つが…真である」場合に健全であると述べている。「現在のフランス国王は禿げているか?」という質問(資料5の「フランス国王は誰か?」に関連する古典的な例)を考えてみよう。その直接回答は「現在のフランス国王は禿げている」と「現在のフランス国王は禿げていない」である。現在のフランス国王は存在しないため、その前提(「現在のフランス国王が存在する」)は偽である。結果として、どちらの直接回答も真ではあり得ず、質問は不健全となる。したがって、質問の健全性は、しばしばその存在的およびその他の前提の真理に依存する。これは、IELの健全性の概念を、ベルナップ、コリングウッドなどが議論したより広範なエロテティックの前提の概念と結びつける。不健全な質問は、その前提が満たされていないために多重質問の誤謬を犯す質問であることが多い。

IV. 主要な形式システムと理論モデル

A. ベルナップとスティールの『質問と回答の論理』

1976年に出版された重要な著作である 1。質問と回答の論理構造、それらの前提に焦点を当て、形式システムを提供した 1。問い合わせ言語とデータベース管理システムを予期し、実用的な適用可能性を示した 1。エロテティックに関する広範な注釈付き参考文献を含んでいた 7

ベルナップとスティールの研究は、質問と回答の関係のための厳密な形式システムを提供するだけでなく、特にコンピュータサイエンスと情報検索という急成長分野におけるエロテティック・ロジックの具体的かつ実用的な有用性を示すという点でも基礎的であった。これは、エロテティック・ロジックを抽象的な哲学的探求以上のものとして正当化するのに役立った。資料1は、それを「問い合わせ言語の開発に影響を与えた重要な著作」と呼んでいる。資料1もこれに同調している。資料7は、その「時宜を得た貢献」と「自動質問応答」に関する参考文献の収録に言及している。データベースと問い合わせ言語との関連性は、論理理論から計算実践への直接的な橋渡しを示している。この実用的な関連性は、情報管理というますます重要性を増す領域における現実世界の問題を解決するためのツールを提供したため、エロテティック・ロジックへのさらなる関心と研究を促進した可能性が高い。

B. ヒンティッカの戦略的ゲームとしての対話モデル

探求を、質問者と神託(自然または何らかの情報源)との間で行われるゲームとして捉える 1。質問者は、質問を発し回答を得ることによって、知識の状態(最初の質問の要請)に到達することを目指す 9。論理的行動(演繹的推論)と「対話的行動」(質問の提起)を強調する(資料9はアブダクションを対話的ステップとして記述している)。エロテティック・ロジックを認識論理と結びつける。質問の要請は、しばしば認識論的状態(例:「私は誰が…かを知っている」)である 9。質問とその前提を形式化するために独立性親和論理を使用する 9

ヒンティッカのモデルは、戦略的な質問行為を組み込み、それを認識論的目標と結びつけることによって、「発見の論理」または「研究の論理」と見なせるものの枠組みを提供する。それは、静的な質問と回答のペアを分析することを超えて、知識獲得の動的で目標志向的なプロセスをモデル化する。資料9は、ヒンティッカが「発見の論理は可能であるだけでなく現実のものであり、第二に、発見の論理は、何かエキゾチックな代替論理ではなく、戦略的に見なされた我々の標準的な演繹論理である」と考えていると述べている。このモデルは、認識論的目標を達成するために尋ねるべき質問の戦略的選択を含む 9。これは発見プロセスの特徴である。「自然」を回答者として許容することによって、このモデルは、実験がある意味で自然に対して提起される質問である科学的探求に直接適用される。この枠組みは探求戦略の評価を可能にし、科学的発見の核心的側面である効率的な知識探索のための規範的モデルとなる。

C. ヴィシニェフスキの推論的エロテティック・ロジック(IEL)

質問が結論として現れる推論(喚起)や、前提と結論の両方として現れる推論(エロテティック含意)に焦点を当てる 12

1. 中核原理:喚起とエロテティック推論

  • エロテティック推論: 宣言的文および/または以前に提起された質問に基づいて質問に至る思考プロセス 12
  • 第一種: 宣言的前提 → 質問の結論。例:「アンドリューはいつも時間通りに来るが、今は遅れている。彼に何が起こったのだろうか?」12
  • 第二種: 質問の前提(および場合によっては宣言的前提)→ 質問の結論。例:「アンドリューは嘘をついているのか?アンドリューは、非常にゆっくりと話す場合に限り嘘をつく。アンドリューは非常にゆっくりと話しているのか?」12
  • 喚起: 宣言的文の集合が質問を喚起するのは、(a) 前提が直接回答の集合を含意し、かつ (b) 前提が単一の直接回答を含意しない場合である 12。これにより、質問が健全に根拠づけられ、前提に対して有益であることが保証される。
  • エロテティック含意: 質問Qが宣言的文Xに基づいて質問Q1を含意するのは、(a) Qへの回答(Xと共に)がQ1への回答につながり(健全性の伝達)、かつ (b) Q1への回答(Xと共に)がQへの回答を絞り込むのに役立つ(認知的有用性)場合である 12

2. 最小エロテティック意味論(MES)

IELは、広範な形式言語に適用可能な意味論的枠組み(MES)を提供し、エロテティック推論の妥当性を定義する 12。基本的なツールとして多重結論含意を使用する 12

IELは、その喚起とエロテティック含意の概念を通じて、新しい研究課題(質問)が既存の知識から論理的にどのように生成されるか(喚起)、そして複雑な質問がより単純で回答可能な副次的質問に戦略的にどのように分解されるか(エロテティック含意)を理解するための形式的装置を提供する。これは、科学的および知的問題解決の、しばしば非公式な、重要な側面を捉えている。「喚起」12:「一連の言明が質問を喚起するのは、その集合が質問に対する真の回答が存在することを保証するが、どれがそうであるかを決定しない場合である。」これはまさに、知識体系が未解決でありながら明確に定義された問題を示唆する方法である。「エロテティック含意」12:エロテティック含意の条件(健全性の伝達と認知的有用性)は、探求を進展させるような方法で、ある質問から別の質問へと合理的に移行する方法を形式化する。これは、研究計画やトラブルシューティングのフローチャートを作成する背後にある論理である。これらのメカニズムは、「質問の提起」(ヴィシニェフスキの著書のタイトル 13)を、単なるランダムな、あるいは純粋に直感的な活動ではなく、論理的で推論的な活動としてモデル化する。これは、目標志向的な問題解決をモデル化する「エロテティック探索シナリオ」14 の基礎を提供する。

表2:エロテティック・ロジックの主要な形式的アプローチの比較

形式的アプローチ中核的焦点/目標主要な概念/メカニズム主要な応用分野/強み
ベルナップ&スティールのシステムQ&Aの構造、データベースとの関連前提、直接/完全回答、問い合わせ言語データベース理論、情報検索、基礎的なQ-A論理
ヒンティッカの対話モデル探求の戦略的プロセス、知識獲得認識論的要請、対話的/演繹的行動、自然とのゲーム科学哲学、認識論、発見のモデル化
ヴィシニェフスキのIEL質問の推論的生成と変換喚起、エロテティック含意、質問の健全性、エロテティック探索シナリオ問題解決の論理、探求の構造化、証明論

この表は、エロテティック・ロジックの多様性を理解し、異なるアプローチが質問の異なる側面に取り組む方法を評価し、これらのモデルが質問と探求の包括的な理解を提供する上で互いに補完し合う可能性を見るのに役立つ。それは、「質問の論理」が複数の有効かつ実りある視点からアプローチできることを強調している。

V. 論理学的諸分野におけるエロテティック・ロジックの位置づけ

A. 命題論理および述語論理との関係

命題論理は単純な言明を扱い、述語論理はこれを変数、述語、量化子で拡張する 23。どちらも伝統的に質問のような非宣言的文を扱わない 23。エロテティック・ロジックは、質問のための形式主義を導入することによって、これらの古典的システムを基礎とするか、または拡張する(資料13は、「?」、「{」、「}」で言語を拡張することに言及している)。エロテティック・システム(例えば、IELにおける前提、回答)の宣言的構成要素は、通常、古典的な命題論理または述語論理によって扱われる(資料12は、IELがd-wffsの論理に対して中立であることを言及し、資料22は、IELが古典論理と結合できることを言及している)。

エロテティック・ロジックは一般に、宣言的言明に適用される古典的な命題論理および述語論理の原理を置き換えるか、根本的に変更するのではなく、質問を含むように論理の表現力と適用領域を拡大することを目指している。それは古典的な基盤の「上に」構築しようとするものである。資料23は、命題論理が一次述語論理の基礎であり、これらが宣言的文を扱い、質問のためのエロテティック・ロジックとは対照的であると述べている。資料12は、IELが「宣言的構成要素に使用される特定の論理に関して中立である」と指摘しており、言明のために既存の論理(しばしば古典的)を使用することを含意している。資料22は、IELが「古典論理(の意味論)と結合できる」ことを確認している。資料13は、既存の論理言語に質問形成演算子を追加することを記述している。これは、エロテティック・ロジックが質問のための新しい機構を導入する一方で、その枠組みの断定的な部分(例えば、前提、回答)については通常古典論理を保持することを示している。それは論理的ツールキットの充実化である。

B. 様相論理および認識論理との関連と区別

  • 様相論理: 真理の様相(例:必然性、可能性)を扱う 11
  • 認識論理: 知識、信念、および関連概念(例:「エージェントaはφを知っている」)に関わる様相論理の一分野 10

エロテティック・ロジック、特にヒンティッカのモデルにおいては、認識論理と密接に関連している。質問の要請は、しばしば認識論的状態である 9。「誰かに何かを教えることは、その人のある主題に関する質問に答えることである」1 という記述も、質問と知識伝達を結びつける。一部のアプローチは、エロテティック・ロジックを認識論理の一分野として扱う 26。認識論的エロテティック探索シナリオはこれらを組み合わせる 21

認識論理は、知識状態と情報的代替案を表現するための形式的ツールを備えており、エロテティック・ロジックにとって非常に適切な意味論的基盤を提供する。なぜなら、質問するという行為自体が、認識論的状態を変えたい(すなわち、知識を獲得したり不確実性を減らしたりしたい)という願望によって駆動されるからである。質問は通常、知識の欠如または特定の情報への欲求から生じる。認識論理は知識(Kφ – 「エージェントはφを知っている」)と不確実性(可能世界/認識論的代替案)をモデル化する 10。ヒンティッカの要請(例:「私は誰が…かを知っている」)は、質問の目標を認識論的用語で明示的に枠付ける 9。したがって、質問の意味論(それらが何を意味し、何が回答を構成するか)は、認識論的状態間の移行または認識論的代替案の中からの実際の世界の特定という観点から自然に解釈できる。これにより、関連性が特に強固で説明力が高くなる。

C. 非古典論理の一分野としてのエロテティック・ロジック

非古典論理は、拡張、逸脱、または変種によって、標準的な命題論理/述語論理とは著しく異なる 29。エロテティック・ロジックは、新しい表現様式(質問)で言語を豊かにするため、拡張と見なすことができる 29。それは命題ではないもの(質問)を扱い、異なる意味論を必要とする場合がある 30。宣言的文は真理値を持つが、質問は通常持たない。これは古典論理の焦点との重要な違いである 23

エロテティック・ロジックが非古典的と見なされるのは、主に、古典論理の中心である二値真理関数的意味論に適合しない質問を論理的対象の存在論に含めるように拡張するためである。これは、標準論理の範囲を超える新しい意味論的枠組みと推論原理を必要とする。古典論理は、基本的に真または偽である命題(二値性)に基づいている 23。資料23が指摘するように、質問は「真理値を持たない」。資料30は、疑問論理が「命題ではないものの考慮を含む」ため、「異なる意味論を必要とする」ため、非古典的であると主張している。したがって、エロテティック・ロジックの非古典的な性質は、命題とは異なる振る舞いをする新しい種類の論理的実体(質問)を導入することから生じる。これは、命題自体の真理値の逸脱(例えば、多値論理とは異なる 29)ではなく、論理機構の拡張を必要とする。

VI. エロテティック・ロジックの射程:多様な分野への応用

A. 科学哲学:科学的探求と説明の構造化

コリングウッドの考え:科学的言明は質問への回答である 1。ヒンティッカの対話モデルは、科学的探求を自然との質疑応答ゲームと見なす 1。エロテティック制約は、例えばネットワーク神経科学における非因果的説明の分析に使用できる 31。被説明項と関連命題から「なぜ」質問を導き出すことができる 31。「科学的質問」の分析 1

エロテティック・ロジックは、科学的探求のプロセス(自然への質問)をモデル化するだけでなく、特定の「なぜ」または「どのように」という質問への回答として被説明項を枠付けることによって、科学的説明自体の構造を分析するためのツールも提供する。これは、科学のプロセスと産物の両方に対する統一的な視点を提供する。ヒンティッカのモデルは、科学的探求を質疑応答プロセスとして直接扱っている 1。資料31は、説明(例:「健常者の配線最小化は高い」)が「なぜ」質問(「なぜ配線最小化は高いのか?」)への回答と見なせるか、そして説明の構成要素がエロテティック原理を用いてどのように構造化できるかを示している。これは、良い説明は、適切に提起された(しばしば暗黙の)質問に対する良い回答でなければならないことを示唆している。エロテティック・ロジックは、これらの根底にある質問を明確にし、回答の説明的妥当性を評価するのに役立つ。これは、発見の論理(質問の提起)を正当化/説明の論理(それらに答えること)と結びつける。

B. 認識論:知識獲得と合理的信念のモデル化

質問は知識獲得の中心であり、認識論理は密接に関連している 9。探求的態度に関する「喚起された質問の規範」:ある質問に関する探求的態度(例:疑問に思うこと、好奇心)を持つことが合理的であるのは、その質問があなたの背景情報によって喚起される場合に限られる 20。これはIELの喚起の概念に基づいている。合理性は、ある質問について疑問に思う前に、その質問の前提を知ることを要求する 20。ソクラテス的方法はエロテティック探求の一形態である 1

「喚起された質問」のような概念を形式化し、それを合理的な探求的態度と結びつけることによって、エロテティック・ロジック(特にIELに触発されたアプローチ)は、新しい情報や特定された知識のギャップに応じて信念がどのように形成され修正されるべきかについての規範的原理を提供する。それは、「何について好奇心を持つべきか」の論理を提供する。「喚起された質問の規範」20 は、合理性が、個人の背景情報によって喚起される質問についてのみ探求することを指示すると述べている。IELにおける「喚起」には正確な論理的条件がある 12。これは、すべての好奇心が等しく合理的であるわけではないことを意味する。合理的な好奇心は、既に知っている(または信じている)ことを考えると十分に根拠のある質問に向けられるべきである。これは、信念修正を導くための枠組みを提供する。情報が新しい質問を喚起するとき、その質問(およびその回答)を追求することは、個人の認識論的状態を更新するための合理的な方法である。これは、単に信念の論理的一貫性を評価することを超えて、探求プロセス自体の合理性を評価することへと移行する。

C. 言語学:疑問構造と語用論の分析

異なる質問タイプ(構成素、選択、極性など)とその言語表現の分析 6。疑問文の意味論の理解、例えばカルットゥネンの質問の指示対象の分析 6。ヴァンデルヴェーケンの、将来の言語行為の要求としての疑問行為の説明 6。質問と回答の語用論 2。論理形式と自然言語の疑問文との関係、例えば「ロバ文」26

エロテティック・ロジックは、質問を形式化しようとすることによって、その意味内容(意味)とその語用論的機能(コミュニケーションにおける使用)の両方に本質的に関与する。これは、形式意味論(正確な意味表現を求める)と語用論(文脈における言語を研究する)の間の価値ある架け橋として位置づけられる。資料6は、質問の意味論的分析(カルットゥネンの指示対象)と語用論的分析(ヴァンデルヴェーケンの発話内行為)を提示している。資料2は、エロテティック・ロジックが「質問と回答の論理と語用論」を研究すると明示的に述べている。質問をするという行為自体が、特定の意図と期待される応答を伴う言語行為であり、これは語用論の領域である。しかし、質問の内容と有効な回答の条件は意味論的な懸念事項である。したがって、エロテティック・ロジックは両方の側面に取り組む必要があり、言語学と哲学のこれら2つの分野間の相互作用のための肥沃な土壌となっている。例えば、質問の前提は意味論的な特性であるが、「なぜ」誰かが特定の前提を持つ質問をするのかは語用論的な問題となり得る。

D. コンピュータサイエンスと人工知能:データベースクエリ、対話システム、AI推論

ベルナップ&スティールの研究は、問い合わせ言語とデータベース管理システムを予期した 1。自動質問応答における応用 7。AI推論システムは、利用可能な知識から論理的手法を用いて結論を生成する。質問はこのプロセスを導くことができる 33。AIにおける対話システムは、質問と回答のシーケンスを含む。論理プログラミングと自動定理証明は論理推論を使用する 25。エロテティック原理は、適切な質問/目標を定式化することによって、証明や解決策の探索を導くことができる。エージェントによる問題解決をモデル化するための認識論的エロテティック探索シナリオ 21

AIとコンピュータサイエンスにおいて、エロテティック・ロジックは、クエリを理解し、処理し、インテリジェントに応答するシステム、ならびに目標志向的な対話に従事するシステムを設計するための基礎原理を提供する。それは、単純なキーワードマッチングを超えて、情報要求のより構造的かつ論理的な理解へと移行する。データベースクエリ 1 は、基本的にデータに対する質問である。適切に構造化された問い合わせ言語は、質問がどのように形成され解釈されるかについての論理的基盤を必要とする。質問応答のための自然言語処理 25 は、自然言語の質問をシステムが処理できる形式表現に解析する必要がある。ここでエロテティック構造が関連してくる。対話システム(AI推論 33 や情報探索 21 などでしばしば暗示される)は、本質的に質問と回答のシーケンスを含む。そのような対話の首尾一貫性と有効性は、システムの質問/プロンプトとユーザーの入力/クエリとの間の論理的関係に依存する。したがって、エロテティック・ロジックは、情報システムとのより「インテリジェント」で人間らしい相互作用への道筋を提供し、単なる表面的なパターンではなく、質問の背後にある意図と構造を理解することを可能にする。

E. 教育と教授法:効果的な質問による学習の強化

「誰かに何かを教えることは、その人のある主題に関する質問に答えることである」1。研究課題は、教育学的研究における探求の範囲を決定する 35。質問をすることは、研究において経験的資料(例:調査、インタビュー)を獲得する方法である 35。学生はしばしば良い研究課題やアンケートの質問を提起するのに苦労する。エロテティック理論は、効果的な質問の構造と語用論を理解するのに役立つ 35。質問技法であるソクラテス的方法は、教育で広く使用されている 1

エロテティック・ロジックの原理(形式的にそう呼ばれなくても)を理解することは、教育における重要でありながらしばしば未開発のスキルである。学生に明確で、適切に前提づけられ、戦略的に効果的な質問を定式化するように訓練することは、批判的思考、自律的学習、および成功した研究を育成するために不可欠である。資料35は、学生が研究課題やアンケートの質問に関する「指導教官の提案や批判を理解するのが非常に難しい」と明示的に述べている。この困難さは、おそらく、「良い」質問とは何か(その明確さ、前提、範囲、回答可能性)についての理解の欠如から生じている。これらはすべてエロテティック・ロジックの中心的なトピックである。「誰かに何かを教えることは、その人の質問に答えることである」1 という引用は、効果的な教育には「正しい」質問を引き出したり、学生がそれを定式化するのを助けたりすることも含まれることを含意している。したがって、エロテティック理論の要素をカリキュラム(特に研究方法論、批判的思考、さらには一般教育において)に組み込むことは、学生が学び、探求し、新しい知識に貢献する能力を大幅に向上させる可能性がある。それは、「どのように答えるか」だけでなく、「どのように尋ねるか」を教えることに関するものである。

VII. 現代の研究と将来の展望

A. 現在のフロンティア:IELにおける課題(例:計算化、公理化)

主な焦点は、IELにおける喚起やエロテティック含意のような概念の「計算化」(証明システム/アルゴリズムの開発)と公理化である 13。命題的喚起は公理化されているが(ヴィシニェフスキ、ミルソン)、一次の喚起は一般的に計算不可能であることが証明されている 13。これは、それに対する完全な証明システムが存在しないことを意味する。命題的エロテティック含意の計算化に関する研究は継続されている 13。IELのための演繹定理と還元定理が探求されている 22

一次の喚起の計算不可能性 13 は、IELにおける重要な限定的結果であり、算術に関するゲーデルの不完全性定理や一次論理の決定不可能性に関するチャーチの定理に類似している。これは、一次言語(数学や科学の多くをカバーするのに十分に表現力豊か)については、与えられた事実の集合が特定の質問を論理的に必然化するかどうか(IELの意味での喚起において)を常に判断できるアルゴリズムが存在しないことを意味する。これは、質問生成のプロセス(少なくとも豊かな言語に対するIELの喚起によって定義されるように)が機械化されたり完全に公理化されたりする範囲に根本的な限界を設定するため、深遠な結果である。それは、いくつかの種類の複雑な質問を提起する上で、人間の直観や非アルゴリズム的プロセスが依然として還元不可能な役割を果たす可能性があることを示唆している。

B. 未解決問題と将来の探求の方向性

計算不可能性を考慮すると、IELの喚起/含意の定義は望ましい特性(desiderata)と見なされ、「質問の規則」のための代替的な形式化が必要となる可能性がある 13。一次の喚起の制限された、計算可能なバージョンを探求する 13。IELのための代替的な証明システムまたは計算体系を開発する 13。エロテティック・ロジックを他の分野、例えばアブダクション、最良説明への推論 32、妄想的認知のモデル化(妄想のエロテティック理論 36)と統合する。情報探索対話モデリングにおけるさらなる応用 34。形式的なエロテティック・システムと実際の人間の質問の語用論との関係は、依然として豊かな研究分野である。AI、特に説明可能なAIと人間とAIの相互作用におけるエロテティック・ロジックの継続的な探求 25

エロテティック・ロジックの現状は、ダイナミックな相互作用によって特徴づけられる。一方では、計算不可能性のような深遠な理論的課題が、基礎概念の再検討を強いている 13。他方では、エロテティック原理の適用可能性が、認知科学(妄想 36)や高度なAI 25 のような新しい領域へと拡大しており、その概念的ツールキットが堅牢で多用途であることが証明されている。この二重の軌跡、すなわち内部の論理的限界に直面しながら外部の実用的な足がかりを見出すことは、成熟しつつも依然として活気に満ちた研究分野の特徴である。理論的課題は新しい論理的革新につながる可能性があり、応用は理論のための新しいテストベッドと動機を提供する。

VIII. 結論:質問を理解することの永続的な価値

A. エロテティック・ロジックの核心的重要性の要約

エロテティック・ロジックは、人間の認知と合理的談話の基本的な側面である質問という行為を分析するための不可欠なツールを提供すると要約できる。その重要性は、基礎的な哲学的理解から多様な分野における実用的応用まで多岐にわたる。資料3の考えを繰り返すと、それはしばしば当然のことと見なされる領域を掘り下げ、「常識的」理解の境界を押し広げる分野である。

B. 質問の論理の将来の軌跡

この分野は、形式論理的発展と応用主導の研究との間の相互作用が継続する可能性が高い。質問がどのように探求、発見、コミュニケーションを駆動するかについてのより完全な理解の追求は、依然として中心的な目標である。

エロテティック・ロジックにおける多様な努力によって示唆される究極的、しかしおそらく漸近的な目標は、真に包括的な「探求の論理」の開発である。すなわち、合理的エージェントが問題を特定し、質問を定式化し、戦略的に情報を求め、知識を構築するために回答を統合する方法についての形式的理解である。これは、論理学、認識論、認知科学、AIの交差点における壮大な挑戦として残っている。エロテティック・ロジックの様々な部門は、この一部に取り組んでいる。ベルナップ(Q-A構造)、ヒンティッカ(戦略的探求)、ヴィシニェフスキ(質問の生成/変換)。AI 25、科学哲学 1、認識論 20 における応用はすべて、合理的探求の側面をモデル化することを目指している。(計算不可能性のような)課題 13 は、この事業の困難さを示している。しかし、持続的な努力と拡大する応用は、この包括的な目標に向けた継続的な努力を示している。完全な探求の論理は記念碑的な成果であり、すべての知識探求活動を理解し強化するための形式的基盤を提供するであろう。エロテティック・ロジックは、その様々な形態において、この目標に向けた最も協調的な努力を表している。

引用文献

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