1. 概要
デジタルフォントには複数の形式が存在するが、その中でも特に一般的に使用されているのが「TrueTypeフォント(.ttf)」と「OpenTypeフォント(.otf)」である。ここでは、この2つのフォント形式の主な違いと、それぞれの適用場面について解説する。
2. TrueTypeフォント(.ttf)
■ 概要
- 開発元:Apple社とMicrosoft社(1990年代初頭)
- 拡張子:.ttf
■ 特徴
- 対応環境が広く、様々なソフトウェアで利用可能。
- 比較的軽量で、システムフォントとしても多用される。
- 収録できる文字セットはOpenTypeに比べて少ない傾向がある。
- 最大解像度は600dpiとされ、商業印刷には不向きなケースもある。
- MacとWindowsで互換性に課題があり、異なるOS間でデータの受け渡しには注意が必要。
■ 適用例
- 一般的な文書作成
- Webフォントとしての利用
- コストを重視する場合
3. OpenTypeフォント(.otf)
■ 概要
- 開発元:Microsoft社とAdobe社(1996年)
- 拡張子:.otf
■ 特徴
- TrueTypeの機能を発展させた高機能フォーマット。
- 最大65,000文字以上を収録でき、異体字やリガチャ(合字)などの高度なタイポグラフィ機能をサポート。
- WindowsとMacの両方で同一ファイルが使用可能。
- PDFへのフォント埋め込みに対応し、商業印刷にも適している。
■ 適用例
- デザインや出版物の制作
- 多言語・多文字対応が求められるコンテンツ
- 印刷物への埋め込みが必要な場合
4. まとめ
| 比較項目 | TrueType(.ttf) | OpenType(.otf) |
|---|---|---|
| 開発元 | Apple & Microsoft | Microsoft & Adobe |
| 対応OS | Windows, Mac(※互換性注意) | Windows, Mac(高互換性) |
| 機能 | 基本的な文字表示 | 高度なタイポグラフィに対応 |
| 最大解像度 | 約600dpi | 商業印刷レベルに対応可能 |
| 適用場面 | 一般文書、Web | デザイン、出版、印刷 |
OpenTypeは高機能で互換性にも優れているため、今後のスタンダードとされつつある。一方で、TrueTypeは軽量で汎用性があり、コストを抑えたい場合には有効な選択肢である。



