前提の見つけ方と質問の作り方 5ステップ

(例:職場で「若手はデジタル作業が得意」と言われている場合)

STEP1: 前提を3種類に分ける

  1. 事実前提:データで証明できるか?
    →「20代のスマホ所持率98%」(検証可能)
  2. 価値前提:誰かの思い込みではないか?
    →「デジタル=若者のもの」という固定観念
  3. 文脈前提:暗黙のルールは?
    →「仕事の効率化=デジタル化」という職場の空気

STEP2: 前提を疑う魔法の質問

  • 切り替え質問
    「逆はどう?」→「ベテランがアナログ作業が得意という前提も本当?」
  • 境界線質問
    「どこまでが事実?」→「Excelは得意でもAIツールは使えないのでは?」

STEP3: 影響を地図にする

若手にデジタル作業を任せる
 ↓
ベテランが教わる機会が減る
 ↓
部署全体のデジタルスキル格差が拡大

→「この前提が続くと何が起きる?」と可視化

STEP4: 歴史をたどる

  • 5年前:パソコン研修が新人研修の中心だった
  • 現在:スマホネイティブ世代が入社
  • →「デジタル=若手」という前提が生まれた背景を理解

STEP5: 新しい前提を作る

「デジタルスキルは学べる技術」という前提に変更
→ 全世代対象の研修制度を提案


実践テクニック3選

1. 前提バスターズ会議

  • 役割:
    ●前提探偵(前提を指摘)
    ●逆転王(逆の立場で質問)
    ●未来予報士(10年後の影響を予測)

2. 前提チェックリスト

□ 数字で証明できる?
□ 反対意見は考慮済み?
□ 例外ケースを想定してる?
□ 5年前も同じ前提だった?
□ 外国でも通用する?

3. 家庭で使える例

「子どもはゲームばかりする」という前提を分析:

  • 事実:1日2時間プレイ(実際は30分)
  • 価値:「ゲーム=悪」という親の思い込み
  • 文脈:「勉強時間」との比較だけに注目
    →「創造性を育むゲーム」という新前提で会話

避けるべき3つの落とし穴

  1. 前提の踏み絵:自分の前提を絶対視しない
    →「私もこの前提に縛られてない?」と自問
  2. 分析麻痺:1つの前提に15分以上かけない
    →タイマーで区切り、まず行動
  3. 前提ジャングル:複数前提が絡む時は
    →「最も影響が大きい1つ」から着手

この方法なら、会議・日常会話・文章チェックなど、あらゆる場面で「隠れた前提」を発見し、建設的な質問が作れます。まずは1日1回「これ、本当?」と自問する習慣から始めてみてください。思考のクセが変わり、本質的な議論ができるようになりますよ。