フィラーとオノマトペは、どちらも言葉の間に挟まれるものですが、役割が異なります。
フィラー
- 定義: 会話の間を埋めるために使われる意味のない言葉や音。
- 目的:
- 言葉に詰まった時や、考えをまとめている間の時間稼ぎ。
- 会話のスムーズな流れを維持する。
- 相手に話を聞いていることを示す。
- 緊張を和らげる。
- 例:
- 「えーと」「あのー」「そのー」
- 「まあ」「ええ」「そうですね」
- 「うーん」
オノマトペ
- 定義: 音や状態、感情などを言葉で模倣したもの。
- 目的:
- 言葉だけでは表現しにくい感覚的な情報を伝える。
- 表現を豊かにし、生き生きとした印象を与える。
- 文章にリズムや臨場感を生み出す。
- 例:
- 擬音語: 雨が「ザーザー」降る、犬が「ワンワン」吠える
- 擬態語: 太陽が「ギラギラ」照りつける、肌が「すべすべ」している
- 擬情語: ドキドキする、イライラする
まとめ
項目 | フィラー | オノマトペ |
---|---|---|
目的 | 会話の間を埋める、時間稼ぎ、会話の潤滑油 | 音や状態、感情を表現する、表現を豊かにする |
意味 | ほとんどない | 音や状態、感情を表す |
例 | えーと、あのー、まあ、そうですね、うーん | ザーザー、ワンワン、ギラギラ、すべすべ、ドキドキ |
このように、フィラーは会話のつなぎとして、オノマトペは具体的な音や状態、感情を表現するために使われるという違いがあります。