デスクトップアプリとWebアプリの比較

項目デスクトップアプリWebアプリ
インストールの必要性必要(OSに直接インストールする)不要(ブラウザ上でアクセスするだけで使用可能)
カーネルアクセス可能(システムコールを通じてカーネルの機能にアクセス)不可能(ブラウザのサンドボックス環境で制限される)
他のアプリの操作可能(他アプリのプロセス管理、優先度変更、強制終了など)不可能(他のアプリケーションには影響を与えない)
OS設定の変更可能(パフォーマンス調整、UI変更、アクセシビリティ機能など)不可能(システムやOSの設定には触れられない)
ハードウェア操作可能(CPU、GPU、ファンの回転数、ディスプレイの明るさなど)不可能(ハードウェアにはアクセスできない)
パフォーマンス高い(直接リソースにアクセスできるため)制限される(ブラウザの制約内での動作)
インターネット接続必須ではない(多くの機能はオフラインでも動作可能)必須(ほとんどのWebアプリはオンライン環境が必要)
データの保存場所ローカルストレージ(PC上のファイルやディスクに保存)クラウドストレージ(Webサーバー上にデータを保存)
アップデートユーザーが手動でインストールが必要な場合が多い自動(サーバー側でアップデートされるためユーザーは意識不要)
セキュリティリスク高い(カーネルやハードウェアへのアクセスが許されるため)低い(システムへのアクセスはブラウザで制限されている)
操作性・カスタマイズ高い(システム全体をカスタマイズできる機能が多い)低い(カスタマイズできる範囲は限られる)
デバイス依存性高い(特定のOSやデバイスに依存することが多い)低い(ブラウザさえあればどのデバイスでも動作可能)
オフライン対応可能(オフラインでもほとんどの機能が使用可能)基本不可(インターネット接続が前提)
インターフェース高度(ネイティブなUI/UXを使用可能)制限あり(ブラウザ上で動作するため制限される)
開発コスト高い(OSごとに別々の開発が必要な場合がある)低い(1つのアプリが複数のOSやデバイスで動作可能)
展開・配布の容易さ難しい(アプリストアや配布サイト経由でユーザーがダウンロード)容易(URLを共有するだけでアクセス可能)
互換性低い(異なるOSでは動作しないことがある)高い(ブラウザを通じてほぼどのOSでも動作する)
セキュリティ更新手動でアップデートが必要な場合が多い自動(サーバー側で管理されるため常に最新のセキュリティが適用)
使用開始の手軽さ手間がかかる(インストールや設定が必要)簡単(インストール不要ですぐに使用可能)

比較の要点

  • デスクトップアプリは、カーネルやハードウェアに深くアクセスできるため、強力なパフォーマンスやカスタマイズ性を持っています。しかし、その分、セキュリティリスクが高まり、特定のOSやデバイスに依存するため、互換性が低くなることがあります。また、インストールや更新が手間となることも多いです。
  • Webアプリは、ブラウザ上で動作し、システムへのアクセスが制限されているため安全性が高く、デバイスやOSを問わず簡単に利用できます。しかし、その分、パフォーマンスや操作性は制限されており、オフラインでは使えないことがほとんどです。