以下は代表的な画像ファイル形式(SVG、PNG、JPEG、GIF、BMP)の違いをまとめた一覧表です。
特徴 | SVG | PNG | JPEG | GIF | BMP |
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フルネーム | Scalable Vector Graphics | Portable Network Graphics | Joint Photographic Experts Group | Graphics Interchange Format | Bitmap |
形式 | ベクター画像 | ラスター画像 | ラスター画像 | ラスター画像 | ラスター画像 |
圧縮方法 | 圧縮なし(テキスト形式) | 可逆圧縮 | 非可逆圧縮 | 可逆圧縮 | 圧縮なし |
拡大時の画質 | 画質劣化なし | 劣化あり | 劣化あり | 劣化あり | 劣化あり |
透明度のサポート | あり | あり | なし | 一部サポート(1ビット) | なし |
アニメーション対応 | あり(CSS/JavaScriptで実装) | なし | なし | あり | なし |
ファイルサイズ | 通常小さい(内容に依存) | 中程度(画像の複雑さに依存) | 小さい(画質による) | 小さい | 大きい |
用途 | ロゴ、アイコン、グラフィックス | 透明な背景のある画像、ウェブ画像 | 写真、圧縮が必要な画像 | 簡易なアニメーション、ウェブ画像 | 高品質の静止画(レガシー用途) |
ブラウザでの表示 | 直接表示可能 | 直接表示可能 | 直接表示可能 | 直接表示可能 | 直接表示不可(外部ツールが必要) |
色深度 | 制限なし | 24ビット | 24ビット | 8ビット(256色) | 24ビットまたは32ビット |
透明グラデーション | あり | あり | なし | なし | なし |
編集の容易さ | テキスト編集可能 | 難しい | 難しい | 難しい | 難しい |
対応ソフトウェア | ブラウザ、グラフィックエディタ | ほとんどの画像ビューア・エディタ | ほとんどの画像ビューア・エディタ | ほとんどの画像ビューア・エディタ | 専用ソフトまたは画像ビューア |
主な違い
- SVGはベクター画像なので、拡大・縮小しても画質が劣化せず、テキスト編集が可能です。また、インタラクティブなアニメーションも作成可能です。
- PNGは透明な背景やグラデーションをサポートする可逆圧縮のラスタ形式で、主にウェブ画像に使用されます。
- JPEGは写真などの多くの色を含む画像に適した非可逆圧縮形式で、ファイルサイズが小さくなりますが、圧縮率が高いほど画質が劣化します。
- GIFは256色までしかサポートできないため、色が少ないアニメーションや簡易画像で使用されます。アニメーションに対応していますが、色表現は限られています。
- BMPは古い画像形式で圧縮されていないため、ファイルサイズが非常に大きく、主に高品質な画像用途で使用されていましたが、現在はあまり使われません。
この表に基づいて、用途や必要な機能に応じて最適な画像形式を選択できます。