コサイン類似度を単語で測るか、文章で測るか?

コサイン類似度を測るには、単語と文章、どちらでも可能です。それぞれメリットとデメリットがあり、状況によって使い分けるのが最適です。

単語レベル

メリット

  • 計算が比較的簡単
  • 意味的に近い単語を効率的に抽出できる
  • 文書の長さに影響されない

デメリット

  • 文書の構造や文脈を考慮できない
  • 単語の意味の多様性を捉えきれない
  • 類義語や同義語の区別が難しい

文章レベル

メリット

  • 文書の構造や文脈を考慮できる
  • 単語の意味の多様性を捉えやすい
  • 類義語や同義語の区別をある程度考慮できる

デメリット

  • 計算が複雑になる
  • 文書の長さに影響される
  • 意味的に近い文章であっても、表現方法が異なる場合、類似度が低くなる可能性がある

具体的な使い分け

  • 文書分類や文書検索など、文書の全体的な意味を把握したい場合は、文章レベルのコサイン類似度が有効です。
  • キーワード抽出や単語の類似度計算など、特定の単語に焦点を当てたい場合は、単語レベルのコサイン類似度が有効です。

その他の類似度指標

  • ジャッカード係数:単語の出現頻度に基づいて類似度を計算
  • ユークリッド距離:単語ベクトルの距離に基づいて類似度を計算
  • ルイス・カーツ係数:単語の出現順序も考慮して類似度を計算

これらの指標は、それぞれ異なる特徴を持っているため、目的に合わせて使い分けることが重要です。

参考資料