指揮者はいない。設計図もない。「拾う」と「置く」の繰り返しから、構造が生まれる。
見ているのは、自分の周囲だけ。群れ全体の地図は持ちません。
材料の少ない場所では拾いやすく。個体は、近くの状況だけを手がかりに探索します。
小さな集まりが、次の配置を誘発する。環境の変化が、ほかの個体への情報になります。
設計図なしで、粒の山が育っていく。「崩す」ツールで、集積の再形成も観察できます。
これはシロアリの集積行動に着想を得た、スティグマジー(環境を介した間接的な協調)の実験モデルです。完成図に向かって粒子を動かす映像ではなく、各個体の移動・拾得・配置を逐次計算しています。
64 × 64 のセルに材料を散らし、各個体は周囲およそ6セル以内を探索します。材料を持たない個体は、局所密度の低い粒を拾いやすくなります。運搬中の個体は、既存の材料や配置時に残る環境マーカーを手がかりに、粒を置きます。置いた直後の拾い直しは、短い待機時間で抑えます。
「土の丘」「細い柱」「低い段丘」は、積み上げ位置の選び方と許容する高さの差を変えます。モード変更は現在の場に対して直ちに適用され、作り直しません。集積先の座標や最終形は指定していません。
シミュレーション時刻は固定刻みのモデル時間であり、現実の秒数や生物の作業時間に対応しません。負荷が高いと、描画の安定を優先して指定倍率より遅くなる場合があります。別タブに切り替えた間は計算を停止します。状態保存には材料・マーカー・個体・乱数状態・設定・グラフを含みます。
NetLogo「Termites」の拾う・置くによる集積という考え方を参照し、独自に高さ・局所マーカー・配置傾向を追加しました。実際のシロアリの建築機構を同定・検証したモデルではありません。個体間の厳密な接触、粒の力学、崩落、トンネル・アーチ、巣内換気は計算していません。積み上げはセルの高さとして扱い、1セルあたりの上限は22粒です。
考え方の参照:Wilensky, U. (1997), NetLogo Termites model, Northwestern University。モデルのソースコードや画像は流用せず、このHTML内に独立実装しています。参照先の閲覧以外に通信は不要です。
アニメーションを動かすには、ブラウザのJavaScriptを有効にしてください。